中年太郎の競馬ニュースまとめ

ギャンブル速報&ニュースまとめの中から競馬関連を抜粋した内容のみ投稿をしていきます!

JRAラッキーライラック「弘法筆を選ばず」で「史上初」!? 有馬記念(G1)視野で、ウオッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ越え「大偉業」の可能性も

19nakayamakinen_rakki-rairakku03

「弘法筆を選ばず」

 

 本当の名人は、道具の善し悪しなど問題にしないという意味のことわざである。これは競馬界においても同様のことが言えるかもしれない。

 

 15日、阪神競馬場で行われたエリザベス女王杯(G1)はC.ルメール騎手のラッキーライラック(牝5歳、栗東松永幹夫厩舎)が連覇を飾った。


17arima_rume-ru01


 初コンビを組んだルメール騎手は「本当に強い馬です。2歳からトップレベルで走ってくれていましたし、勝つ自信がありました」とコメント。同期のライバル・アーモンドアイの主戦騎手はラッキーライラックの強さを認めており、その能力を存分に引き出して勝利を掴んだ。

 

 なお、ラッキーライラックの次走について、サンデーレーシング吉田俊介代表は有馬記念(G1)を候補に挙げている。

 

 今回、エリザベス女王杯2連覇という史上4頭目の快挙となったが、他にも記録を達成。実は、ラッキーライラックのG1・4勝はすべて違う騎手によってもたらされている。

 

 2017年の阪神JF(G1)は石橋脩騎手、19年のエリザベス女王杯はC.スミヨン騎手、今年の大阪杯(G1)はM.デムーロ騎手、そして先日のエリザベス女王杯ルメール騎手だった。

 

 これまでにシンボリルドルフ岡部幸雄騎手、ディープインパクト武豊騎手のように、数々の名コンビが競馬界を盛り上げてきた。名馬の名前を聞けば、即座に騎手の顔が浮かぶものである。

 

 だが、ラッキーライラックの制したG1はレースごとで鞍上が異なり、ベストパートナーはいったい誰だったのかはっきりしない。

 

 ただ、他にもG1・4勝以上を挙げた名馬も4人の異なる騎手でG1勝利

 

●4人の騎手でG1・4勝以上を挙げた馬とその内訳(敬称略)
安藤勝己(08年阪神JF、09年桜花賞オークス)、横山典弘(10年ヴィクトリアマイル)、スミヨン(10年天皇賞・秋)、岩田康(11年ジャパンC
岩田康(12年桜花賞秋華賞ジャパンC)、川田将雅(12年オークス)、R.ムーア(13年ジャパンC、14年ドバイシーマC)、戸崎圭太(14年有馬記念

 

 近年を代表する名牝がずらりと並んでいる。そして今年のエリザベス女王杯を制したラッキーライラックもここに名を刻むことになった。乗り役を選ばないのも名馬の証と呼べるのかもしれない。

 

19arima_fie-ruman04



「クラブ馬の台頭で騎手の乗り替わりが珍しくない時代となったのが、大きく影響しています。結果を残せなければ、非情な乗り替わりが待ち受けていますからね。

 

もし、ラッキーライラック有馬記念に出走するとなれば、ルメールはフィエールマンの騎乗が既定路線のため、乗り替わりとなりそうです。

 

初コンビのジョッキーを迎え入れることになれば、史上初となる5人のジョッキーでG1制覇がかかります。そういった意味でも、ラッキーライラックの今後に注目したいですね」(競馬記者)

 

 同世代にアーモンドアイという強力なライバルがいたため、3歳時には思うような結果が残せなかったラッキーライラック。4歳秋に本格化してからは飛ぶ鳥を落とす勢いでG1・3勝を挙げた。

 

 もし、有馬記念で5人目の相棒と勝利するようなことがあれば、競馬史に残る大偉業達成となる。芝G1・8勝という金字塔を打ち立てたアーモンドアイとは違った形で、ラッキーライラックは歴史に名を残すかもしれない。

 

Copyright © Business Journal All Rights Reserved.