中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRAデアリングタクト牝馬3冠へ最後の壁!? 川田将雅「遅れて来た大物」が無敗の3連勝で秋華賞候補に名乗り

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26日、新潟競馬場で行われた9R糸魚川特別(2勝クラス・芝1800m)は、キャリーオーバーとなっていたWIN5対象レースのひとつ目としても大きな注目を集めた。

 

 レースは、デビューから2連勝の内容が評価された川田将雅騎手のレイパパレ(牝3、栗東高野友和厩舎)が単勝オッズ2.0倍の1番人気に応えて勝利。2着にはカントル、3着にはアップライトスピンという結果だった。

 

 2勝クラスながら相手関係は決して楽ではなかった。東京芝のマイル戦を好時計で勝ったピーエムピンコ、18年のダービー馬ワグネリアンの全弟カントル、強力な末脚が武器のアップライトスピンなどの実力馬が揃っていた。

 

 レースはマイエンフェルトがスタートしてすぐハナを主張し、サトノセシルが外の2番手を追走。レイパパレは3番手の好位から進める。スローに流れたことで馬群が密集したものの、鞍上の川田騎手は折り合いを重視。直線に入るまで追い出しのタイミングをじっと待った。

 

 動きがあったのは残り600m手前あたりから。前にいる2頭の間を目掛けてレイパパレが進出を開始。サトノセシルが内へ詰めたこともあり、進路が狭くなるかと思われたが、そこからの脚は歴然。瞬く間に先頭に躍り出ると、追い上げて来たカントルに2馬身の差をつける完勝でデビューから無敗の3連勝を飾った。

 

 川田騎手はレース後に「力みながらでしたが、よく我慢してくれました。良い経験を積めたと思います」とコメントし、まずは結果よりも内容を評価した。

 

 管理する高野友和調教師は「この後については、まだここでは決めないでいきたいと思います」と次走への明言は避けたが、夏の上がり馬として軽視できない存在となりそうだ。

 

「3着以内をディープインパクト産駒が独占したように、開幕週の新潟は切れが活きる馬場でした。それにしても、この勝ち方は特筆に値する内容です。

 

川田騎手はいい経験を積めたとコメントしましたが、将来的なことを考えての乗り方だったように思えます。目標となりそうな秋華賞(G1)までまだ時間もありますし、あえて厳しいレースをさせることで馬に競馬を教えているのかもしれません。

 

高野師はこの後については未定とのことでしたが、次走はおそらくローズS(G2)が濃厚でしょうね。3冠を狙うデアリングタクトにとっても脅威になりそうです」(競馬記者)



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そこで気になるのは、川田騎手と春のクラシックに挑んだリアアメリアだ。

 

 同馬はデビューから2連勝でアルテミスS(G3)を制し、昨年の阪神JF(G1)では断然人気の支持を受けるも6着に敗退。巻き返しを期した桜花賞(G1)で10着、オークス(G1)を4着と精彩を欠いている。

 

 対するレイパパレは上昇一途。半兄には14年のホープフルS(G2・当時)を優勝のシャイニングレイ、叔父にディープスカイが優勝した8年のNHKマイルC(G1)で2着、日本ダービー(G1)で3着に入ったブラックシェルがいる良血でもある。

 

 結果次第では、川田騎手がレイパパレを選ぶ可能性もある。

 

 陣営としては秋の復帰戦でも結果を出したいところだ。