SG鳴門オーシャンカップ直前連載の第2回は、注目選手を紹介する。今大会は何といっても地元徳支部から唯一、出場する田村隆信(42)から目が離せない。鳴門では16、17年とSGが2大会開催されたが、田村は出場がかなわなかった。待ちに待った地元SGに勇躍、参戦する。

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田村が待ちこがれた地元鳴門のSGに出場する。鳴門は比較的、規模の小さいレース場だったこともあり、SGが開催されなかった。そして近年、スタンド新築など施設改善がなされ、16年にオーシャンC、17年にグランドチャンピオンを開催した。しかし、そこに地元エース田村の名前はなかった。

85期銀河系軍団の中でも卒業チャンプ田村の存在はひときわ光っていた。SG初優出はデビューわずか2年10カ月目だった。そこからSG常連となり、同4年9カ月目の若松オーシャンCで初優勝を遂げた。しかし、大事な時にフライング禍でA2級に落ち、地元開催SGの出走資格を失った。「自分がやってしまったこと」と悔しさを押し込め、次の機会を待った。

今大会の鳴門開催が決まり、昨年10月にG1鳴門周年を優勝。地元ファンとは、優勝と出場権獲得を喜びあった。その後もG1蒲郡周年、新設のプレミアムG1平和島BBCトーナメントを制覇。出場選手中、G1最多3度優勝でドリームメンバーとして出場する。ほぼ4年に渡る思いを込め、地元SG優勝へ全力投球する。【中川純】

田村隆信(たむら・たかのぶ) 1978年(昭53)3月15日、徳島県生まれ。デビューは99年11月の鳴門で、初戦からいきなり連勝して準優に進出。85期銀河系軍団のエースとして活躍、03年丸亀新鋭王座でG1初優勝。SGは04年若松オーシャンCで初優勝、2度のチャレンジCを含む通算3度優勝。171センチ、55キロ。血液型B。

※明日はドリーム戦展望