JRAクイーンS(G3)コントラチェックは3着以下濃厚!? まさかの“三重苦”の一因は「リーディング首位」 C.ルメールか
ただし、この馬の場合、状態や距離以前に自分の競馬ができるかどうかが最大のカギとなる。つまり、単騎で逃げることができれば勝利は大きく近づくが、逆なら大敗もある。
「コントラチェックはこれまで4勝していますが、全て逃げ切り勝ちです。2歳の時には、今回と同じ舞台で行われた未勝利戦を7馬身差で逃げ切りました。逃げた時の成績は4戦4勝ですが、他馬にハナを譲ったときは6戦して2着と3着が1回ずつあるだけ。それ以外は惨敗を喫しています」(競馬誌ライター)
コントラチェックが勝ちパターンに持ち込むには、枠順とスタートダッシュが大事な要素となりそうだ。しかし、今年のクイーンSは、ハナに立ちたい馬が複数いるため、コントラチェックにとって展開面は不安要素の一つとなるだろう。
55kgという斤量も不安要素の一つだ。コントラチェックは、これまで54kgと55kgしか背負ったことがない。それぞれの成績を見ると、54kgでは「4-1-1-0」と好成績だが、55kgでは「0-0-0-4」。たった1kgの違いだが、55kgを背負う今回は少し割り引いて考えたほうがいいだろう。
不安要素はもう一つある。それが、鞍上を務めるルメール騎手の不調だ。重賞は、5月のヴィクトリアマイル(G1)をアーモンドアイで勝って以降、8連敗中。馬券圏内は安田記念の2着があるだけで、他は全て着外という不甲斐なさだ。
また、重賞レースで人気を上回る着順に入ったのは、2月の共同通信杯(G3)が最後。このときは3番人気のダーリントンホールを勝利に導いた。それ以降、勝った4戦を除く18戦の着順すべて人気以下という結果が残っている。クイーンSでは3番人気が予想されるが、この傾向が続くならコントラチェックは3着以下が濃厚ということになるが、果たして……。
「ルメール騎手が重賞でここまで人気馬を飛ばし続けるのは久しぶりではないでしょうか。函館開催でも調子は良くなかったのですが、札幌に移った先週は日曜に3勝を挙げ、復調の兆しを見せています。1年前は8月最初の日曜日(8月4日)に8勝の固め打ちを見せました。今年もそろそろ札幌の地で大爆発があってもいい頃かもしれませんね」(同)