JRAマイルCS(G1)サリオス「偽」マイラー疑惑が再燃!? コントレイル、アーモンドアイから逃亡説避けられず…… 姉の「裏切り」に迷走する距離適性
春の安田記念(G1)でアーモンドアイを破ったグランアレグリアをはじめ、昨年の春秋マイル王インディチャンプ、昨年の香港マイル馬アドマイヤマーズなどが出走を予定。G1馬8頭による競演は、間違いなくハイレベルの熱戦が繰り広げられるだろう。
この圧勝劇に初コンビだったC.ルメール騎手はレース後「気持ち良かったです。完璧なレースができました。直線はパワーを感じましたし、坂まで我慢して少しずつ加速していきました」と能力を高く評価。元JRA騎手の安藤勝己氏もTwitterで「サリオス。役者が違ったね。改めて言うけど距離延長しても問題ない」と、短距離馬ではないことを仄めかすコメントを残している。
そこで改めて浮上してくるのが、「サリオス=マイラー」ではないのではないかという疑問だ。
コントレイル相手に敗れたとはいえ、サリオスは2400mの日本ダービー(G1)で2着に入っている。陣営としては2000mの皐月賞で接戦に持ち込んだのに対し、400m延びた舞台で完敗を喫したことがマイラー評価の予防線といえそうだ。
「調教師以上に発言力を持つのではないかといわれているのがノーザンファームです。次代のエース候補と呼び声が高いサリオスも、秋の天皇賞で8冠を目論んでいたアーモンドアイと同じノーザンファームの出身です。来年も現役のサリオスより、今年で引退するアーモンドアイの記録を優先するのは当然の流れでしょう。
同じくノーザンファームの生産馬であるグランアレグリアが安田記念でアーモンドアイを負かしてしまったのは誤算だったでしょうから、慎重になった可能性が高いです。実際のところがどうなのかは憶測の域を出ませんが、サリオスはマイラーでいてもらわないと色々と都合が悪いですから……」(競馬記者)
そんな偽マイラー疑惑のある弟に、エリザベス女王杯(G1)に出走したサラキアの存在が、距離延長の太鼓判を押したかもしれない。ハーツクライ産駒のサリオスに対し、姉のサラキアはディープインパクト産駒である。
同馬は8月の小倉日経OP、10月の府中牝馬S(G2)と1800mのレースを連勝。これまで2000m以上のレースを勝利したことがなく、2200mのエリザベス女王杯では距離延長を危惧されていたものの、あわや勝利かというクビ差までラッキーライラックを追い詰めた。
姉の好走からも、やはり弟も距離に問題がないという声が出て来るのはやむを得ないだろう。
アーモンドアイが引退した途端に、あっさり“前言撤回”ということがあっても不思議ではないのかもしれない。
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