【アイビスSD展望】直線1000mの名物重賞、あの馬に期待したい
夏の新潟競馬の開幕を告げる名物重賞。独特なメンバーが集まるのは毎年のことだが、今年は前走重賞組が2頭だけで登録の半数以上が条件クラス馬という、例年以上に面白いメンバー構成となった。
1.凡走からの巻き返しは少ない
過去10年、前走で掲示板を外していた馬の連対は、前走が出走取消だった15年のベルカントを含めても3頭だけ。全体で見ても、前走6着以下だった馬(出走取消含む)は[2-1-3-82]で複勝率は6.8%しかない。
2.キャリア数に注目
過去10年、それまでのキャリアが6~10戦だった馬は複勝率28.6%、11~15戦だった馬は40.0%、16~20戦だった馬は33.3%なのに対し、21~30戦だった馬は13.0%。使い込まれたベテランより、フレッシュな馬が優勢。
3.パワーと馬格が求められる
器用さがあまり必要ないコース形態ということもあり、パワーと馬格に秀でた馬がアドバンテージを持つ。過去10年で459kg以下だった馬は1頭しか3着以内に好走しておらず、勝ち馬延べ10頭中7頭は480kg以上だった。
人気どころだが、モントライゼに注目したい。前走の葵Sはスタート後に接触して後退する不利があったので、結果は参考外でよいだろう。それ以前のレース振りからして、パワーとスピードを活かせる直線競馬は合いそう。斤量53kgも有利だ。