JRAキーンランドC(G3)フィアーノロマーノ「因縁の対決」リベンジ体勢整った!? 武豊ダイアトニック逆転のポイントとは
今年の高松宮記念(G1)で上位に入った馬は、1着のモズスーパーフレアが北九州記念を見せ場十分の2着に好走、2着のグランアレグリアが安田記念(G1)を優勝し、3着ダイアトニックも函館スプリントSを優勝と次走でも好結果を残している。
現在、4戦を消化したサマースプリントシリーズは先週の北九州記念(G3)を制したレッドアンシェルが14ポイントで首位。これを12ポイントで2位のラブカンプー、11ポイントで3位のジョーカナチャンが追う展開だ。10ポイントで4位のダイアトニックにとっても、キーンランドCを好走すれば1位も射程に入るだけに負けられないところだ。
だが、前走に続いてトップハンデの58キロを背負うキーンランドCは、一筋縄でいかない可能性も十分に考えられるかもしれない。
快勝した前走の函館スプリントSは前残りが多発していた馬場を3枠6番の絶好枠からすんなり先行する展開が大きく味方したといえるだろう。
その一方、現在の札幌芝コースは先行馬に向かない可能性がある。7月から始まった札幌開催の芝1200mの特別戦で逃切り勝ちはゼロと逃げ先行馬が苦戦している傾向だ。先週の札幌記念(G2)でも、2番手から強気の競馬をしたラッキーライラックが直線で息切れして3着に敗れ、単勝1.9倍の圧倒的な支持を裏切る結果となったばかりだ。
ダイアトニックは近走、差しから先行策に転じて好結果を残しているだけに、強気に乗り過ぎると足元をすくわれる可能性も出て来るかもしれない。
直接対決となった今年の阪急杯(G3)では降着で物議を醸した因縁の相手である。函館スプリントSでは、右前肢跛行を発症して競走除外となったマイラーズC(G2)以来のレースということもあり、余裕残しでの出走だった。550キロ台の大型馬が叩いた効果は大きいだろう。
これまでの2頭の対戦成績はほぼ互角に近いですから、1キロだった斤量の差が2キロに開く今回こそが絶好の狙い目といえるかもしれません」(競馬記者)
今夏の北海道開催で函館の芝条件では【6.3.4.8/21】で勝率28.6%、連対率42.9%、複勝率61.9%と好成績なのに対し、札幌の芝条件では【4.5.2.11/22】で勝率18.2%、連対率40.9%、複勝率50.0%と10%以上も勝率が低い。