JRA小倉2歳S(G3)「ミッキーアイル×白毛一族」武豊メイケイエールに底知れぬ怖さ!?デビュー戦で早くも福永祐一が重賞級の太鼓判
だが、キャリアの浅い2歳馬の争いだけに他の馬もまだまだ未知数だ。過去10年の小倉2歳Sでも勝ち馬の前走は小倉組が7勝と最多であり、コース経験の有無が大きなアドバンテージとなっている。
同馬のオーナーは中京競馬場の施設を整備している名古屋競馬株式会社である。「メイケイ」の冠名で知られる所有馬は7月に行われた中京記念(阪神・芝1600m)を18頭立ての18番人気で大波乱を起こしたメイケイダイハードが話題になったばかり。
今回、武豊騎手とコンビを組むことも頼もしいが、父ミッキーアイルに母シロインジャーという白毛一族という異色の血統も一際目を引いている。メイケイエールは鹿毛だが、札幌2歳S(G3)に出走する白毛馬ソダシなど、一族の活躍はめざましい。
新馬戦の勝ち時計1分09秒4に派手さはないものの、特筆すべきはそのレース内容である。1枠1番から好スタートを決めたメイケイエールは前半を終始掛かり気味の追走。福永祐一騎手も懸命になだめるも頭を上げていた。
しかし、相手関係的にモノが違っていたのだろう。直線に入って早くも馬なりで先頭に立つと、ノーステッキで後続を突き放し、持ったままで5馬身差の大楽勝だった。
レース後に福永騎手が「期待していた通りでした。前向き過ぎるところがあって、なるべく行かないようにしていました。重賞でも好勝負できるポテンシャルの高さはあると思います」とコメントしたことからもその自信のほどが伺える。
得意としている小倉の重賞で反撃に期待したい。