JRA紫苑S(G3)デアリングタクトと秋華賞2頭出しへ待ったなし!? 「全然違う」主戦騎手も驚く成長力! 二人三脚で歩んだ「裏街道」から目指すは「表舞台」
デビューから一貫して、加藤祥太騎手が手綱を握る本馬。ここを勝てば人馬ともに重賞初制覇となるだけに、加藤騎手も気合が入るところだろう。
『netkeiba.com』のコラム『今週のFace』にて「小柄な牝馬で最初の頃はちょっと力がつききっていない印象でした」と加藤騎手が語ったように、成長が遅かった本馬がデビューしたのは2歳の暮れ。
新馬戦3着、続く未勝利戦で4着と勝ち切れない競馬が続いたが、続く未勝利戦、1勝クラスを連勝。1勝クラスの1週前追い切りで、同厩舎の二冠馬デアリングタクトと併せた事からも陣営の期待がうかがい知れる。
同世代との白百合Sを敗れているだけに、G1出走組との比較で分が悪くも感じられる本馬。
しかし、白百合Sから約1ヵ月ぶりの騎乗となった松島特別で、「全然違うな」と感じた事を加藤騎手はコラム内で語っている。レースを使うたびにパワーアップしていく、本馬の成長力を物語っているとも言えるだろう。
今回の中山芝2000m戦。これまで3勝が全て1800mながら、コーナーを4つ回るコース。ベストに近い条件となれば、あとは別路線組との能力比較となる。
デビューも遅く、これまでは「裏街道」を歩んできたミスニューヨーク。成長を遂げた今なら、同世代の一線級とも互角に渡り合えるはずだ。
偉大な僚馬、デアリングタクトの背中を追って「表舞台」へ……新たな挑戦が始まろうとしている。