中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRA音無秀孝調教師「北村友はクビだな」から9年。 10年目の数奇な巡り合わせ「あのレース名」で思い出される「信頼」は取り戻せるのか

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 今年で第6回を迎えるサウジアラビアロイヤルC(G3)。

 

 第6回という短い歴史ながら「サウジアラビアロイヤルC」という名は、オールドファンなら聞き覚えがあるはずだ。

 

 かつて「サウジアラビアロイヤルC富士S」という名で、3歳以上の別定戦で施行されていたが、2015年より2歳マイル戦に変貌を遂げたサウジアラビアロイヤルC富士Sとは別扱いとなったことで、改めて「第1回」からの施行となっている。



 そんな、ややこしい歴史のあるサウジアラビアロイヤルCに、インフィナイト(牝2歳、栗東音無秀孝厩舎)が鞍上・北村友一騎手で出走を予定している。

 

 ちなみに、北村友騎手が音無厩舎の馬で重賞を初めて勝利したのは、2010年のサウジアラビアロイヤルC富士S(G3)だった。だが、このレースをダノンヨーヨーで勝利したものの、その後は音無厩舎の馬で重賞勝利が一度もないのだ。

 

 その裏には、過去の「出来事」が関係しているのかもしれない。

 

 ダノンヨーヨー富士Sを勝利した翌年。北村友騎手がデビューから6年目と若手の頃、同コンビで挑んだ2011年の毎日王冠(G2)で、その出来事は起きた。

 

 スタートで後手を踏んだダノンヨーヨーは、後方からの競馬となる。

 

 同型馬が不在のここは、シルポートの単騎逃げが明白。案の定、前半の1000m通過が61.1秒というスローペースになったこのレースで、ダノンヨーヨーは最後方で直線に向いた。

 

 さすがに外に出しては間に合わないと思ったのか、北村友騎手も内の進路を選択。しかし、これが裏目に出て万事休す。メンバー中、上がり2位タイとなる32.8秒の末脚を使ったが、前が詰まって6着に敗れた。



 これに激怒したのが音無調教師だ。

 

「あの時は、検量室で音無調教師がオーナーと電話で話していたそうなんですが『あの位置からじゃ無理、中団に付けろと言ったんだけどなあ……』とイライラした様子だったそうです。



その後も怒りが収まらず、検量室から出て来るなり『あれはないよ。北村友はクビだな』と話していたそう。自分が言った騎乗にならず、かなり怒っていたそうですよ」(競馬記者)

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 この年は音無厩舎の馬で13回も重賞挑戦をさせてもらっていた北村友騎手であったが、確かに次の年からは重賞での依頼数が激減している。その後は、最高でも1年に6回の騎乗。今年は、これまで天皇賞・春(G1)のスティッフェリオ1回のみの騎乗となっている。

 

 しかし、このスティッフェリオが、11番人気での2着と北村友騎手の好騎乗が光った。少しの「信頼」は取り戻せたのか、今年2度目となる音無厩舎所属馬の騎乗は『netkeiba.com』の予想オッズでも、現在2番人気と注目されるインフィナイトだ。

 

 オーナーが一口馬主クラブのサンデーレーシングだけに音無調教師の一存ではないとしても、師へのアピールとしては北村友騎手にとって絶好の機会といえるだろう。

 

 あの「出来事」から9年……。

 

 その後、2010年以来となる音無調教師への重賞勝利は、この馬でもたらされるのかもしれない。

 

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