JRA浜中俊「勝ったと思った」ジャパンC(G1)肌で感じた「世界との差」コンビ最後の挑戦「2013年」起こせなかった“奇跡”
デニムアンドルビーは、デビュー戦から1番人気とファンの期待を集めたが、2着惜敗。続く未勝利戦も2着と勝ち切れなかった。
一方、デニムアンドルビーは、この日も後方からの競馬。とはいえ、これまでよりは二の脚もつき中団馬群の後方を進んだ。
大外を回さずに馬群をついた浜中騎手の好判断。ジェンティルドンナとの差を一完歩ずつ詰め、ゴール前で鼻面を併せたところがゴール。
デニムアンドルビーの悲願達成かとも思われたが、結果はハナ差の2着。レース後、浜中騎手は「勝ったと思った」と振り返った。
僅かの差で勝利を逃した浜中騎手。「馬はポテンシャルの高さを見せてくれた。あの差が世界との差です」と、ジェンティルドンナに騎乗したムーア騎手を称賛した。とはいえ、このレースは2着馬に騎乗した浜中騎手以外、掲示板を外国人騎手が独占。浜中騎手の好騎乗も光ったレースであった。
今年のジャパンCは、菊花賞(G1)以降勝ち星がないキセキで挑む、浜中騎手と角居調教師のコンビ。3歳秋以降の勝ち星がないという意味では、ローズS以降の勝ち星がなかったデニムアンドルビーと似た境遇だともいえる。
デニムアンドルビーで起こせなかった“奇跡”を――。
このコンビで挑むジャパンCは今年が最後。あの時の無念を晴らす渾身の騎乗に期待したい。
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