JRA武豊「言わないでおこうと思っていたのに……」レジェンドに注がれる期待の目!? ダート転戦が生み出した「G1勝利」と「あの言葉」

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 29日、東京競馬場で行われるシャングリラ賞(2勝クラス)に、セラン(牝3歳、栗東松永幹夫厩舎)が出走を予定している。

 

 デビューからの8戦で6回手綱を握る主戦、武豊騎手が今回も騎乗予定だ。

 

 オーナーはノースヒルズグループの前田幸治氏。このオーナーの馬で、松永厩舎、武豊騎手といえば、思い出されるのはアウォーディーだろう。

 

 ダート馬としての活躍が記憶に残るアウォーディーだが、2歳の年末に出走したデビュー戦は芝レース。それ以降、5歳の途中まではダートレースに一度も使われたことがなかった。

 

 外国産馬でありながらも、父ジャングルポケットに、母ヘヴンリーロマンスという血統。天皇賞・秋(G1)勝ち馬の肌に、日本ダービー(G1)とジャパンC(G1)を制したジャングルポケットの配合なのだから、芝を使われていたことにも納得ができる。

 

 芝レースでは26戦4勝。3着内が14回、5着内が22回と、堅実ながらも勝ち切れないこともあったのだろう。5歳の秋にダートへ転戦すると、初戦となるオークランドレーシングクラブT(3勝クラス)で7番人気ながらも差し切り勝ちを収めた。

 

 その才能が開花し、その後はシリウスS(G3)、名古屋大賞典(G3)、アンタレスS(G3)、日本テレビ盃(G2)と勝利。連勝記録を「5」まで伸ばした。

 

 5連勝目となった船橋日本テレビ盃では、勝利騎手インタビューで武豊騎手の「あの言葉」も飛び出した。

 

「最後、ファンの皆様に一言お願いします」という問いかけに「秋初戦、良いレースできたので、次は川崎で会おうディー」と笑いを誘った武豊騎手。「どうも、お後がよろしい様で」と自らインタビューを締めくくった。

 

 そして、これにはまだ続きがある。

 

 川崎のJBCクラシック(G1)も勝利し、連勝記録を「6」に伸ばしたアウォーディー。勝利騎手インタビューでは、再び「おやじギャグ」も期待されていた。

 

 インタビューも終盤に差し掛かったころ、インタビュアーが「次走ですけれども、先ほど松永調教師からはチャンピオンズCというお話もありました。最後にファンの皆様に向けてメッセージをお願いします」と、しっかりと次走についても調教師から聞き出す周到ぶり。

 

 これには武豊騎手も苦笑い。「ホントに今日は、この馬をG1ホースにしたいと思っていたので、それが達成できて非常に嬉しいです」と述べた武豊騎手であったが、もちろんこのまま終わりとはいかない。

 

 周囲から注がれる期待の目に「……そうですね、この流れでいくと、次は中京で会おうディーってことですかね」と、はにかんだ。

 

「今日は言わないでおこうと思っていたのに……」と付け加えた武豊騎手。このサービス心旺盛な態度も、レジェンドジョッキーの魅力なのではないだろうか。

 

 セランは初戦からダートを使っているが、アウォーディーと同じ外国産馬のグレイソヴリン系。牝馬ではあるが、年齢も3歳とまだまだ若い。

 

 チーム「アウォーディー」で見据えた世界。セランの大舞台での活躍とともに、武豊騎手の「新作ギャグ」にも期待したいところだ。



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