JRA石橋脩「ラッキーライラックの夢」もう一度! アーモンドアイに完敗から2年……弟グランメテオールがベールを脱ぐ!
昨年のエリザベス女王杯(G1)で見事な復活勝利を上げ、今春の大阪杯(G1)では牡馬を蹴散らしてのG1・3勝目。宝塚記念(G1)こそ雨に泣いて6着に敗れたが、同世代のライバル・アーモンドアイと並んで現役最強の1頭に挙げられているラッキーライラック。
三冠馬オルフェーヴルの初年度産駒だった姉は、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制し、父に名種牡馬の仲間入りをさせた。ダイワメジャー産駒の弟に松永幹夫調教師は「まだ幼いところがある」と言いながらも、「良い物を持っている」と高評価。
2歳戦から強いダイワメジャー産駒だけに、期待は膨らむばかりだ。
「今週25日の新潟(芝1600m)でデビューするようですね。正直、追い切りの動きは目立ったものではないんですが、見た目は2歳馬にして筋骨隆々というか、いかにも“ダイワメジャー”。姉もキレというよりは、しっかりした先行力が武器のタイプだけにイメージは近いですね。
ダイワメジャー産駒ということで、守備範囲はマイル前後から2000mまででしょうか。姉のように2歳王者を目指してほしいですね」(競馬記者)
姉のラッキーライラックは、直近の宝塚記念で524kgと雄大な馬体をしているが、弟のグランメテオールはそこまで大きな馬ではないようだ。だが、姉もデビュー時は480kg。そこから成長を重ねて今があるだけに、今後に大きな成長が期待される。
「除外の可能性もあるようですが、デビュー戦は姉の手綱も執った石橋脩騎手が務める予定。志半ばでラッキーライラックとのコンビを解散している石橋騎手だけに、その鬱憤を晴らすような快進撃を期待したいですね」(別の記者)
だが、翌年のクラシックではアーモンドアイの前に完敗……その後もコンビを組むが結果は出ず、C.スミヨン騎手に乗り替わった昨年11月のエリザベス女王杯で、ラッキーライラックが復活勝利を上げたことで無念のコンビ解散となってしまった。
あれから1年、奇しくもグランメテオールがデビューを迎えるのは、姉と同じ新潟マイル戦だ。
「姉と比べるのはまだ早い」とのことだが、陣営の期待値は決して低くないはずだ。ラッキーライラックで阪神JFを勝って以来、G1制覇から遠ざかっている石橋騎手。先週通算700勝の節目を迎えているだけに、ここは大きな期待を持って挑みたい一戦だ。