中年太郎の競馬ニュースまとめ

ギャンブル速報&ニュースまとめの中から競馬関連を抜粋した内容のみ投稿をしていきます!

JRAルメール「離反」の裏にノーザンの見限り!? 紫苑S(G3)スカイグルーヴ「鞍上変更」の裏にあった前走の“対立”……

I19keisei_sukaiguru-vu06

12日、中山競馬場秋華賞トライアル・紫苑S(G3)が行われる。オークス(G1)3着馬のウインマイティー、5着馬マジックキャッスル、チューリップ賞(G2)勝ち馬マルターズディオサなど、豪華メンバーが集結した。

 

 その中でも、フローラS(G2)で1番人気の支持を集めたスカイグルーヴ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)に注目したい。

 

 デビュー戦は東京芝2000mを逃げて、上がり最速の末脚を繰り出して勝利。2着に5馬身差をつける圧巻のパフォーマンスだった。次走の京成杯(G3)は2番手からレースを進め、押し切り勝ちかと思われたが、ゴール前でクリスタルブラックの強襲に屈し2着。負けたとはいえ、牡馬相手に内容の濃いレースは十分評価に値するものだった。

 オークスの出走権をかけて出走したフローラS単勝2.1倍の1番人気の支持を集めるも、直線で伸びを欠き5着に敗れた。レース後にC.ルメール騎手は「折り合いがついて、いい競馬はできたが、坂を上がって疲れが出た」と敗因を語った。

 レース当日、スカイグルーヴの馬体重は前走からマイナス14キロ。デビュー時の440キロを10キロ下回るほど、馬体を減らしていた。これは京成杯後に木村調教師が「厩舎の調教が甘くて、最後は止まっている」とコメントしていたことから、きつい調教を積んでの馬体減ではないかと思われた。

「前走はオークス直行を主張するオーナーサイドとフローラS出走を主張する厩舎サイドで意見が分かれたようです。結局、フローラSに出走することになり、木村調教師としては負けられないため、スカイグルーヴにハードワークを課したようです。しかし、これが災いしての敗戦でしたね」(競馬記者)

19supurinta-zu_tosakikeita01


 紫苑Sで名誉挽回といきたいスカイグルーヴ。今回はルメール騎手から戸崎圭太騎手に乗り替わりとなる。トップジョッキーからトップジョッキーへの乗り替わりであるが、これが不安要素かもしれない。

「これまで3戦手綱を取ってきたルメール騎手は、今回初コンビのシーズンズギフトに騎乗します。本来であれば、ルメール騎手がスカイグルーヴに乗ると思われたんですがね。

2頭ともノーザンファームの生産馬なので、オーナーサイドの意向が影響していると考えられます。ルメール騎手を配するシーズンズギフトの方が、スカイグルーヴよりも序列が上という可能性があります。もうひとつ、フローラSでのいざこざが影響しているかもしれませんね」(同)

 リーディングジョッキールメール騎手とコンビ解消は、決してプラスとは言い難い。さらに評価も下がっている可能性もあるとなれば、不安は増す一方だ。
19kikkashou_ikezoe02
 しかし、今年の安田記念(G1)の例があるだけに見限ることはできない。ルメール騎手はアーモンドアイ騎乗のため、主戦を務めるグランアレグリア池添謙一騎手に乗り替わりとなった。だが、結果はグランアレグリアの大金星。スカイグルーヴもそれに続くべく、木村厩舎の鼻息は荒いはずだ。



 紫苑Sはスカイグルーヴにとって、真価が問われる一戦となるだろう。