JRA石橋脩「申し訳ない」京成杯AH(G3)ルフトシュトローム2番人気「最下位」の謎……堀調教師の言葉と、異例の最終追い切りにあった「前兆」とは
ニュージーランドT(G2)勝ちに加え、中山1600mは3戦3勝の得意舞台だったが、誰もが首を傾げたくなるような凡走に終わってしまった。
「うーん、スタートから行きっぷりがあまり良くなかったですが、元々トモに弱い所があるので、後方からの競馬はほぼプラン通りだと思います。道中は1枠1番を活かして内々から。最後の直線で外に出そうとして行き場がありませんでしたが、それ以前に手応えがもうありませんでしたね。+24kgでしたが特別太くはなかったですし、良いコンディションに見えていたんですが……」(競馬記者)
レース後、鞍上の石橋脩騎手も「体は成長分で、太いとか重いという感じはなかった」とコメント。「ただ、いい頃に比べるとガツンと来るような反応がなかった。敗因はよく分かりません」と首を傾げるばかり……。
また『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)でパドック解説を行っている元JRA騎手の細江純子さんも「太い感じはしない」とコメント。「精神的な面でも余裕があるのでいいと思います」と、競馬ファンにはお馴染みの「細江のイチオシ」にルフトシュトロームを挙げたほどだった。
しかし、レースではまったく見せ場のないまま完敗。それも最下位となれば「不可解」と述べる他ないが、記者は「予兆があった」と話す。
「実はルフトシュトロームは今週、元々水曜日に最終追い切りを行う予定でしたが、右前脚に挫跖のような症状があるとして、木曜追いに変更していました。それで追い切り自体も美浦ウッドで単走4ハロン55.3秒という軽いもの。全体的な動き自体はよかったんですが、その辺りがレースで微妙に影響したのかもしれません」(別の記者)
実際にレース後、ルフトシュトロームを管理する堀宣行調教師は「レース後の上がりで、馬体がフラフラしていた。右前脚の蹄を少し気にしている。トレセンで馬体チェックを行う」とコメント。やはり、週中のアクシデントが影響したのだろうか。
「敗因はよく分かりませんが、申し訳なかったです」
レース後には、人気馬の大敗に謝罪のコメントを残した石橋騎手。3歳世代でも指折りの実力馬だけに、このままでは終われないはずだ。