JRA武豊と名牝の繰り返す「すれ違い」再び!? 重賞勝利を逃した「鞍上交代劇」を“思い出”で払拭できるか
10度目の挑戦でついに悲願を達成したスペシャルウィークに続く、2年連続のダービー制覇は史上初の快挙となった。
「メモリーズの兄スズカコーズウェイはオープンクラスに上がるまで、すべて武豊騎手の手綱で勝利していました。しかし、オープン入り後重賞初挑戦となった京王杯スプリングC(G2)で、武豊騎手は2番人気のファリダットに騎乗。スズカコーズウェイが8番人気だったので、ある意味では当然の選択と言えますが、当時の東京は極端な外伸び馬場でした。
その結果、2枠4番を引いたファリダットは直線でインを突くも3着止まり。一方、6枠11番の“好枠”を引いたスズカコーズウェイはスムーズに外に持ち出されると、力強い差し脚で1着。結果的に、唯一の重賞制覇を後藤浩輝騎手に譲ることになってしまいました」(競馬記者)
また、スズカコーズウェイの弟カデナも初勝利は武豊騎手だ。しかし、続く百日草特別(500万下)に挑んだ際、武豊騎手は米国のフィリーズ&メアターフ(G1)にヌーヴォレコルトで参戦。福永祐一騎手に乗り替わったカデナは、そのまま京都2歳S(G3)と弥生賞(G2)を連勝している。