JRA北村友一「女性キャスター」をエスコート!? JBCレディスクラシック(G1)二度生まれるのは「名馬」ではなく「名シーン」
同馬は2018年、2019年と2年連続の3着となっていたが、3年目の挑戦で悲願のG1制覇を成し遂げた。
今年は1月終了時点で「0勝」と苦しい競馬が続いた北村友騎手だが、マイルCS(G1)のレシステンシア騎乗が決まるなど、ここにきて運気が上向いてきた感がある。
今回騎乗した1番人気のマルシュロレーヌを自身で選択したのかは定かではないが、川田騎手にとっては「裏目」ともいえる敗戦。ダート転向後、無傷の2連勝であったマルシュロレーヌだが、ここでは経験の浅さが出てしまったのかもしれない。
1番人気となったマルシュロレーヌは二の脚がつかず中団外目からの競馬。道中は逃げたサルサディオーネが引っ張り、その後ろに森泰斗騎手のマドラスチェック、それに併せるように外目からファッショニスタが追走した。
3コーナーからレースは動き始め、マルシュロレーヌが抜群の手応え。ファッショニスタの北村友騎手は早々に手が動き出し、マドラスチェックは内でジックリ脚を溜め込んでいた。
直線へ向くと、内を突いたマドラスチェックとファッショニスタの叩き合い。外からマルシュロレーヌが脚を伸ばすが、手応えほどの鋭さはなく抜け出した2頭の一騎打ちとなる。
残り200m手前から続いた2頭の併走状態はゴール前まで続き、アタマ差抜け出した外のファッショニスタが勝利。北村友騎手のスムーズなエスコートが光った一戦は、JBCの「名シーン」として刻み込まれることとなった。
勝利騎手インタビューでは、グリーンチャンネルでもキャスターを務める秋田奈津子さんがインタビューアーを担当。
「第10回JBCレディスクラシックをファッショニスタで制しました北村友一騎手です。おめでとうございます!」という言葉から始まった。
北村友騎手は「特に作戦ってものは全くなくて、気分を害さないようにレースができればいいなと思ってました。リラックスして走れていましたし、ブリンカーの効果もあって集中して走れていたと思います」と話したように、道中は外目2番手をスムーズに追走。
3、4コーナーの手応えについて質問された北村友騎手は「正直、手応え自体はよくなかったです。少し、嫌気がさしてるのかなという感じではありました。2着馬のマドラスチェックが内から並びかけてきたときに、もう一度馬が頑張ってくれて、ファイトを見せてくれて、最後まで長くいい脚を使ってくれたと思います」とファッショニスタを労った。
「名馬は二度生まれる」というJBCのCMが放送されていたが、「名シーン」が二度生まれたJBCレディスクラシックであった。
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