JRA「夏男」福永祐一がC.ルメール、川田将雅を圧倒の快進撃! “福永時代”到来を予感させるある条件とは
6日、新潟競馬場で行われた新潟記念(G3)をブラヴァスで制した福永祐一騎手の快進撃が続いている。この勝利により、ブラヴァスはサマー2000シリーズのチャンピオンが確定した。福永騎手自身も今夏の新潟リーディングを獲得、12日から13日まで2日間の騎乗停止前に、サマージョッキーズシリーズ優勝を確定させた。
3位 横山武史 【10-5-2-25/42】勝率23.8%、連対率35.7%、複勝率40.5%
快進撃の裏付けとなっているのが、その馬質かもしれない。8月の新潟2歳S(G3)では自身が騎乗したフラーズダルムは3着に敗れたとはいえ、勝ち馬ショックアクションは前走でコンビを組んでいた馬だった。
これ以外にも4着ファルヴォーレも同じく前走でコンビだったように、4着以内の3頭の手綱を福永騎手が取っていた。また、小倉2歳S(G3)を快勝したメイケイエールも前走が福永騎手だった唯一の馬である。
素質馬を任される福永騎手の人望と、騎乗馬の力を見抜く相馬眼はさすがというしかない。
今春のクラシックをコントレイルとのコンビで席巻したものの、5月は勝ち数が大きく落ち込んだが、新馬戦が始まった6月からV字回復。夏の勢いそのままにリーディングでも3位まで急上昇を遂げたのだった。
「上位人気馬の騎乗が殆んどのルメール騎手、川田騎手に比べると全体数では見劣りますが、福永騎手の騎乗馬の質も決して悪くはありません。デビューから大事に乗り、新馬教育にも定評のある騎手ですから、関係者からの信頼も厚いのでしょう。
以前は迷いのある騎乗が目につくこともありましたが、最近は達観しているかのような好騎乗も増えているように、いよいよ熟練の域に入って来たと言えそうです。
繊細なところもありますから、品のないヤジが聞こえない無観客競馬が続いていることも精神的な安定感を増しているのかもしれませんね」(競馬記者)
また、2歳のお手馬に素質馬が揃うということは、そのまま来年以降のリーディング争いでも大きな追い風になることを意味している。